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中小企業にこそブランディングが必要

ブランドと時代の変化

かつては、それなりの品質があり、広告に投資さえすればモノが売れてゆく時代がありました。テレビCMを中心としたマス広告主導時代。この時代は大手企業がテレビCMを流し、テレビでCMが流れている事が信頼になりモノが売れ、全員が同じ画面をみて、同じ商品を買う時代。現在の大手企業はこの時に大きく成長し現在に至ります。広告宣伝費に莫大な費用をかけ続ける事が出来るのは大手企業の特権でした。しかし、リーマンショック、東日本大震災、新型コロナウイルスにどどめを刺され、モノが流暢に売れる時代は完全に終わりました。

大手企業だけが主役の時代は終わった

昨今、コンビニエンスストやスーパーマーケット、ドラックストア、100円ショップなど販売店を持ち、顧客が顕在化されているシーンでは、完全にメーカー主導ではなく顧客主導へと変化ていました。店舗で今何が売れているのか、顧客が何を欲しいと思っているのか、そのニーズをいち早くキャッチしメーカーの商品開発よりも、遥に早いスピードで商品をリリースするプライベートブランド(PB)が店頭で幅をきかせるようになり、テレビCMでみた事のないベンチャー企業や、中小企業が開発する顧客ファーストの商品が大手企業の売り上げを脅かす存在になり始めたのです。もう既に市場は大手企業だけが主役ではないのです。

シャンプー市場におけるベンチャー企業の活躍

ここでは、参考にシャンプーの売上ランキングをみてゆくことにしましょう。100位以内のほとんどは未だ根強く大手企業の商品がしめていますが、そのうちの 14ブランドは創業して10年未満の若いベンチャー企業のブランドです。

シャンプー小カテゴリの販売数100位までの商品を対象にしたランキング(2020年1月~2020年12月

  社名 価格 商品名
  I-n× 1,169 ボタニスト ××× スムース
  ネイ×ャーラボ 456 モイストダイアン ××× エクストラストレート
  I-n× 1,168 ボタニスト ××× モイスト
  I-n× 1,169 ボタニスト ××× シャンプー
  ヴィーク×ア 983 &ハニー ××× シャンプー
  カ×ーズ 1,070 ザ・パブリックオーガニック ××× 詰替
  ネイチャーラ× 452 モイストダイアン ××× エクストラストレート
  ス×ラシード 1,069 エイトザタラソ ××× 美容液シャンプー
  LI× JAPAN 681 ハニーチェ ××× シャンプー
  ストー×ア 731 MARO ××× 詰替
  ネイチャーラ× 585 モイストダイアン ××× ミラクルユー
  ス×ラシード 1,069 エイトザタラソ ××× 美容液シャンプー
  ネイチャーラ× 449 モイストダイアン ××× エクストラシャイン
  ストー×ア 972 MARO ××× EX
  ヴィークレア 992 ヴィークレア ××× リペアシャンプー
https://www2.fgn.jp/mpac/_data/3/?d=11_2_205&y=2020&v=2&s=7

なぜ創業10年未満で従業員数名のベンチャー企業が大手企業の売り上げを脅かす存在に慣れたのか、その重要な秘訣はブランディングに隠されていました。