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マーケティングブランディングとは

商品は発売して終わりではありません。発売してからも長期的に育ててゆく必要があります。プロダクトブランディングとは、製品やサービスを発売するまでのフェーズです。マーケティングブランディングとは、製品が発売されてからのフェーズです。ブランド体験を最大化する為には、顧客との関係を強化し、顧客への有益な情報提供を行う事でブランドは成長し、その総合的な面積の大きさがブランドの価値の総量となります。

人間に例えると、プロダクトブランディングがその人の容姿や佇まい、声やスタイルなどの魅力だとしたら、マーケティングブランディングは、教養や経歴やファンサービスなどで、その人の魅力をさらに輝かせる付加価値をいかに提供できるかというフェーズになってきます。ブランドは後天的な魅力を付け加えていく事で、価値は更に増し顧客の反応に伴って変化してゆくので、独自性を付与でき競合そのものから離れ、唯一無二の存在として確立されてゆくことを目指します。

リレーション提供価値とは

アイドルのファンクラブと表現すると分かりやすいかと思います。ファンクラブでは、ファン同士の交流が行われたり、ファンクラブ特権としてチケットが優先的に買えたりします。ファン同士の交流は、思いを語りあったり、共感し合ったりする事で、アイドルへの思いの熱量が増してゆきます。そんなファンクラブで得られる体験が相乗効果となり、アイドルとファンとの関係が強固なものへと成長してゆきます。それをリレーションシップと呼んだりします。

ネット通販であれば、会員向けサイトを設けるのがスタンダードですが、その中で”肌ケア習慣プログラム”などを作り参加者をグループにわけにして、互いの肌の変化を自慢しあえる場所を設けるのも良いかと思います。そこで得られた顧客の貴重な声を拾い上げ、更に次の商品企画やコンテンツ制作などに反映し循環させてゆく事も非常に重要になってきます。

コンテンツ提供価値とは

商品リリースの初期段階では、素材調達や開発に関するストーリーなどプロセスを共有する事もコンテンツ提供価値になります。「人に話したくなるもの」はブランドとしての価値なので、表面化しきれていないこだわりをブログ記事にしたり、動画制作しyoutubeチャンネルを開設して発信してゆく事も最近のトレンドとなっています。

現代のブランディングでは、企業からの一方通行ではなく、コンテンツ提供価値を充実させて、顧客との関係を循環的なものにすることによって、リレーションシップは強固なものになり、ブランドの体験価値を充実させる事により、顧客との絆を深めてゆくという構図が理想的なブランドのあり方です。